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![]() ★ 2004年1月更新 ★ |
このページでは、ラジニ様のプロフィールとは別に ここ1〜2年のラジニ様の動きに絞って 近況をまとめてお伝えいたします。 単なる「映画スター」の枠組みを超え、 タミルナドゥ州の人々のリーダー的存在となり (現地ではよくラジニ様のことを「タレイヴァル」と 呼んでいますが、この言葉は「リーダー」 という意味です。) 時には政治とも密接につながりを持つラジニ様。 そんな背景があるため、 ラジニ様を取り巻くニュースは映画の話題にとどまらず タミルナドゥ州全般のニュースに広がります。 そのようなやや難解な部分についても 少しわかりやすくまとめてみました。 ラジニ様映画を観る上でのご参考に ご活用いただければ幸いです。 |
| 近況―1 | 「バーバー」の興行的失敗とラジニ様の対応 |
![]() ▲「バーバー」上映100日突破 記念ポスター ![]() ▲こちらは6週上映達成記念。 ポスターが多いほど 人気映画の証となります。 |
2003年8月、 3年ぶりに公開されたラジニ様新作【バーバー】は、 当サイトの特集ページでもご紹介しているとおり、 初期のフィーバーはすさまじく、また映画の内容も なかなか素晴らしいものであったにもかかわらず、 政治的な圧力(※1)、そしてやや新興宗教的な 色合いの濃い内容が敬遠され 興行的には(ラジニ様作品としては)成功とは言えない 結果に終わりました。 しかし、ラジニ様はこのことによって評判を下げることはなく、 逆に評価を上げる結果に結びつかせています。 それはラジニ様の映画館に対する対応です。 【バーバー】の興行収入が思ったより上がっていない ことを知ったラジニ様は、迅速に対応を検討。 その結果、1億6000万ルピー(約4億円)の 損失補てんを劇場他に還元することを決定。 この決定に、映画館主たちは 「さすがはラジニ様!」と絶賛! 早くも次回作への期待を口にするほど ラジニ様への信用をより深いものにしています。 このエピソードに加え 【バーバー】は、最終的に100日上映を達成し、 それなりの成果を上げたこともあって 「ラジニ様神話」は、まだまだ衰えることを知らない、 いや、【バーバー】上映によって、興行的には失敗したものの 全体的には「成功だった」と捉えることもできるでしょう。 ▼(※1)=政治的な圧力 ラジニ様と対立する政治グループ 「PMK」(=勤労者党/代表:ラマダス) によって、映画館の襲撃・フィルム強奪などの事件が 相次いで発生。 これにより地方では「バーバー」の上映を途中で取り止める 映画館まで発生しました。 |
| 近況―2 | カーヴェリー川治水問題とラジニ様断食運動 |
![]() ▲真剣に表情で断食集会にのぞむ ラジニ様(上)と 携帯電話で連絡を取り合う ラジニ様(下)▼ ![]() ![]() ▲抗議断食集会の様子。 映画関係者の姿も多い。 ラジニ様の右隣は、バーシャ!の ランガサミ役ヴィジャャクマール氏。 ![]() ▲ラジニ様抗議断食集会に 賛同して集まった おびただしい数の市民。 ![]() ▲集会を成功させた後 テレビのインタビューに答える ラジニ様。 政治家をも超えるマイクの数。 ラジニ様のひとことに 注目が集まっている なによりの証拠です。 ![]() ▲大迫力の演説。 |
「バーバー」の公開終了後、 次に待っていたラジニ様への試練は 「カーヴェリー川治水問題の再燃」です。 「カーヴェリー川治水問題」とは、 タミルナドゥ州とカルナータカ州の間を流れる カーヴェリー川の農業用水をめぐる治水権利問題で、 どちらの州が治水権を持つか、といった内容で 昔から闘争が繰り返されてきた歴史があります。 ラジニ様は、生まれはカルナータカ州 活躍しているのはタミルナドゥ州ですので この問題に対しては微妙な立場にあり、 同時に、「ラジニ様を蹴落とそう」とする人には またとない攻撃チャンスになる問題であるわけです。 現タミルナドゥ与党政権【AIADMK(※2)】は、 この治水権利問題について強攻策をとっており 1998年にはインド・パジパイ首相が 南インド4州と協議した「治水権利問題妥協案」を 突っぱねるなどした歴史があります。 ラジニ様は現在、どの政党を支持・不支持 というのは明確に断言していませんが 過去にAIADMKの党首・ジャヤラリターの 汚職・脱税疑惑を批判しており、 (現首相ジャヤラリターは、過去にこの汚職疑惑で 逮捕されています。現在でも疑惑が山積みです) この勢力に対抗する元政権与党【DMK(※3)】を 応援する立場を取っています。 この問題でまず立ち上がったのは ラジニ様作品の監督もしたことがある、有名映画監督。 「カルナータカ州との州境付近で 映画スターも集めて大規模な抗議集会をやろう!」 とノロシを上げ、これにタミル映画俳優協会会長 ヴィジャイカーント氏など多数の映画関係者も賛同。 AIADMKは、この抗議集会をバックアップ。 ラジニ様は、自身がカルナータカ出身であることもあり この集会の参加についてはノーコメント、を貫いていましたが 集会を企画したその監督などから 「ラジニカーントはタミルナドゥのスターであるが 真にタミル人のことを考えてはいない。彼はカルナータカ人。」 などと批判され、一時は窮地に。 しかしラジニ様は、ここで映画さながらの逆転劇を演出します! ラジニ様はまず、カルナータカに住むタミル人のことを挙げ、 「タミル人至上主義的な集会をすれば カルナータカ州に住むタミル人の安全は 誰が確保するのでしょうか?」と演説。 同時に自身は、チェンナイにて独自の 「非攻撃的な抗議断食集会」を開くことを明言。 結果は・・。 AIADMKも協力した抗議集会のほうは 企画した有名監督自身が暴言を連発。 さらには政治宣伝のような集会になる場面もあり 治水問題のことは、もはやそっちのけ・・。 これには集会に参加したメンバーからも反発の声があがり 抗議集会は大失敗。 これに対し、その翌日にラジニ様が独自に開催した 「非攻撃的な抗議断食集会(カーヴェリーファスト)」は、 専門家・有識者から 「今回の問題で、冷静な対応を取っているのは いちばん問題から逃げたいはずのラジニカーント、 その人だけだ。」 と絶賛を受けるほどの成功を収め、立場は逆転。 抗議集会のリーダー的存在だったヴィジャイカーント氏でさえ ラジニ様の断食集会に駆けつけるなど、 窮地に立たされたラジニ様は、完全に勝利した形になりました。 なぜこの時期になって、カーヴェリー川の問題が再燃したか、 というのは諸説がありますが、 結果的にラジニ様が「作戦勝利」したこともあって 人々の間では、現政権AIADMK側が バーバーの興行的失敗でややダメージのあるラジニ様に トドメを刺すために、ラジニ様にとって 「どちらの味方もできない難しい問題」 を再び担ぎ出して、弱体化を図ったのではないか? という噂も流れるほどになっています。 いくらなんでも、それは実際は違うと思いますが、 そんなことが言われるくらいに ラジニ様は、タミルの人々・そして政治に 「影響力がある」という証拠である、と言えるでしょう。 ▼(※2)=【AIADMK】 All India Anna Dravida Munnetra Kazhagam 全インドアンナ ドラヴィダ同盟 現在、タミルナドゥ州の与党政権。 党首は、元映画スターMGRの妾、ジャヤラリター。 ↓のDMKから分離してできた政党。 党首・ジャヤラリターは1991年に州首相となるが その後汚職事件が表面化しDMKに敗北、逮捕。 しかし巧妙な政治手法と選挙対策で その後州首相に返り咲き現在に至る。 ラジニ様は、ジャヤラリターの汚職・脱税疑惑を批判。 パダヤッパの「ニーランバリ」は、 暗にジャヤラリター州首相を表している、という話は有名。 ▼(※3)=【DMK】 Dravida Munnetra Kazagham ドラヴィダ進歩同盟 Mr. C.N. Annadurai(元映画脚本化)が1949年に結成。 北のヒンディー中心主義に対抗してタミル政界に進出。 圧倒的な支持を得て、タミル議会で多くの議席を勝ち取った。 しかし、その後後継者争いが原因で DMKメンバーであった人気映画俳優「MGR」が離脱、 AIADMKを立ち上げたことから、勢力が衰退。 一時、ジャヤラリターの汚職疑惑により与党に 返り咲いたが、現在は再び野党となっている。 ラジニ様はどちらかと言えば、この【DMK】を 応援する立場にあると言われている。 |
| 近況―3 | ラジニ様の政界入りはあるのか?次回作は? |
![]() ▲映画俳優から州首相へ・・・ MGR(MGラマーチャンドラン)は その代表格。 「バーシャ!」の映画スタート前に 登場するので、顔を知っている人も 多いのでは? ![]() ▲現在のタミルナドゥ州首相 ジャヤラリター氏。 MGRの妾だったことで有名。 女優として彼との共演作も多数。 ![]() ▲タミルの人々が求め続ける限り ラジニ様は「スーパースター」として これからも活躍を続けるでしょう。 【バーバー】の最後のシーンでは、 「ジ・エンド」と表示される替わりに、 「とだるむ(=続きます、という意)」 とテロップが出ます。 |
↑の「近況−2」でもお伝えしているとおり、 タミル映画界と政治は密接に関連しており、 過去のトップスター「MGR」が州首相(CM)に、 現在はその「MGR」と実質愛人関係にあった 「ジャヤラリター」が州首相になっていることもあり、 「MGR」と立場的に同等にあるラジニ様の 政界入りは、常に噂されています。 特に【アルナーチャラム】では選挙のシーン、 【パダヤッパ】でも政治的な場面が登場し、 さらに【パダヤッパ】の「ニーランバリ」が 現首相を暗に表していることは明らかであるため、 より一層噂が広がることになりました。 しかし、ラジニ様自身が脚本を書いた 現時点の最新作【バーバー】の作品中では 周りの人々・仲間から 「バーバー(ラジニ様)が州首相になればいい」 という意見があがったのに対し 「州首相というのはそんなに(誰でもできるような) 簡単なポストではない。 善良な政治家に任せるのがベストだ。」 と、バーバー自身が答える場面が登場します。 これに呼応して、【バーバー】公開後 ラジニ様本人も記者から受けた 「政界入りの可能性はありますか?」 という質問に対し 「映画人は映画を作ることに対しプロであります。 同様に、政治家は政治に対しプロであるわけです。 どんなに頑張っても、その道のプロを超える 能力を発揮することはできません。 しかし、良い人を応援することはできます。」 という主旨の回答をされています。 また、これ以前の別のインタビューでは 「私はたとえ80歳になっても映画人であり続ける」 と答えられた、との情報もあります。 【パダヤッパ】や【アルナーチャラム】公開時は 映画の中でも実際のインタビューでも 「政界入りは?」という問いに対して、常に 「神様だけが知っています。」 という答えに終始していたラジニ様ですが、 ここに来て、政界入りについては一歩後退し 「映画人・スーパースターという立場を貫き 政治については、良いと思う政党・人物を 応援・バックアップする」 という姿勢を取るのでは、というのが 現在の情勢と言って良いと思います。 また、これとは別に、ラジニ様が定期的に ヒマラヤを訪れ修行されていることから 「映画界を引退してヒマラヤに行ってしまうのでは・・」 という声もありますが、可能性は薄いと思います。 したがって、ラジニ様は今後も タミルナドゥのリーダー的存在をキープしつつ、 政治的には表面上中立の立場を保ちながら 映画の仕事をペースダウンしつつも続けられるのでは? と予測しています。 実際、2004年6月に新作の撮影がスタートする、 という信憑性の高い情報も出てきています。 まだまだラジニ様が「スーパースター」として 私たちを楽しませ、勇気付けてくれることを願いつつ 新作の発表を待つことにいたしましょう〜。 |
この「近況」は、2002年の【バーバー】公開から 2004年1月頃までの動きをまとめております。 これ以降の最新ニュースにつきましては 【ラジニネットワークニュース】のページをご参照くださいませ。 なお、政治に関する記事につきましては、 私のほうも全くタミルの政治には詳しくないため、 タミル人のお友達に聞いたり、インドの政治について書かれたインターネットサイトを参照して 独自にまとめたものです。 したがいまして、一部解釈に誤りがあるかもしれません。 お気づきの点がございましたら、【掲示板】にてお知らせくださいませ。 |
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★ このページのキメゼリフ ★ |
| 政治家は 約束は忘れるが 受けた屈辱は忘れない |
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